「発達障がい」の定義と「特性」を知るということ

こんばんは。
臨床発達心理士のChikaです。

前回「発達障がい」という言葉の捉え方
捉え方や考え方について書きましたが
今回はそもそもの言葉の定義や
特性への考え方について
もう少し詳しく書いていきたいと思います。

言葉の定義

 

 
※ここでは、法律での表記に準じて
「発達障害」と表記します。
日本での「発達障害」という言葉の定義は
発達障害者支援法(平成17年度施行)の中では
以下のように定められています。

「発達障害」とは
自閉症、アスペルガー症候群
その他の広汎性発達障害、
学習障害、注意欠陥多動性障害
その他これに関する脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において発現するもの
として政令で定めるものをいう

 
また、支援法施行令では
以下のように記されています。

脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において
発現するもののうち、
言語の障害、協調運動の障害その他
厚生労働省令で定める障害とする

 
これらは日本の法律内での定義ですが
診断名としての定義は
世界的に使用されている診断基準である
WHOによる国際疾病分類のICD10
アメリカ精神医学会による
DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)
この2つに
記されています。

ちなみに、
2013年5月に改定されたDSM-5においては、
「アスペルガー症候群」の名称が消えました。

何が原因なの?

 

そもそも何が原因なのか?
気になる部分だと思いますが
子どもが成長していく中で
脳の機能が
アンバランスさをもって発達することで
様々な能力に偏りが生まれる
と考えられています。

なぜ脳の機能に
アンバランスさが現れるのか
スムーズに働かないのか
については
様々な研究がされていて
諸説もありますが
原因については明確にわかっていない
となっているのが現状です。

その行動は「わざと」じゃない

 

私たちの行動は
「脳の指令」によるものです。

この「脳の指令」が
うまく働かなかったり
アンバランスな指令によって
発達障がいの症状として
行動に現れている
と考えていただけるといいかと思います。

ここで大切なのは
一見すると
周りを困らせるような行動・症状であったとしても
実は発達障がいの特性をもつ子どもの脳が
「正しく」指令している結果であるということです。


なので
行動から問題児のようにうつっていても
それは
その子自身が
「脳からの正しい指示による自然な行動」
であって
決して困らせようとしたり
わざとしているわけではないのです。

毎日生活している中で
「どうしてそんなことするの!」
「困らせたいの!?」
と思ってしまうことも
もちろんあるかと思います。

でも、
「わざとじゃない」可能性があるということを
頭の片隅においておいてください。

特性の項目を見るときに

 

 
以前のこの記事
チェックリストについて触れましたが
ここでももう少し。

チェックリストや
お医者さんでの診断項目を
もし見たり知る機会があったときには
 ◻︎症状に当てはまるかどうか
 ◻︎発達障がいかどうか
の判断をするためではなくて
 ☑︎いろんな困り感があるということ
 ☑︎「もしかしたら、これが原因であの行動だったのかも」
と考えられるような
子ども達に寄り添える引き出しを増やす
という観点で
みてもらえたらなと思います。

発達障がいの特性の項目の内容は
そのような困り感をもった人がいる
ということを
表しています。

それは
私たちが想像もしなかったような
場面だったり
とっても些細なことかもしれません。

でも、
そこで苦しんだり
困ることがあるお子さんがいる
ということ。

チェックリストを見て
「こういうことをするから、発達障がいだね」
となるのではなく
「ここで困っているのかな?」と
子どもたちの困り感に寄り添ったり
「こうしたらどうかな?」と
関わり方や考え方へのヒントとして
いかしていってもらえたらと思います。

おわりに

 

前回、今回と
「発達障がい」の捉え方や定義についてなど
書いてきました。

困り感を理解する
ということは
発達障がいだけに限ったことではないと
思います。

みんなそれぞれに
多かれ少なかれ苦手なことや困り感があるということ
それを互いに
「そういうことがある」
と知っておくこと。

「あれ?」と思ったときに
「もしかしたらこれで困ってるのかも」と
相手の困り感や背景に思いを巡らせてみる
という考え方を
みなさんの頭の中の引き出しに
しまっておいてもらえたらなと
思います。

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