子どもも大人も #8月31日の夜に

 8月31日の夜に 


メディアでたくさん取り上げられている
「9月1日」に関すること。

子ども達が、絶望から悲しい選択をしないために
NHKの取り組みによる
#8月31日の夜に というハッシュタグで
Twitterでは
かつて同じように苦しんだり悩んだ大人達から
あたたかい言葉がたくさん寄せられています。

私はここ最近、小中高生の相談のお仕事にも関わるようになりました。
そこで出会う子ども達の悩みは、本当に様々。
行き場のない辛さでいっぱいいっぱいになっている子ども達。
かつての自分を重ねたくなるような子ども達にもたくさん出会います。

そんな子ども達をみて、
そして、自分の子ども時代を思い出して思うことは
悩んでいる時って、
「もうどうすればいいかわからない」という出口のない暗闇感
「誰にも言えない・わかってもらえない」という孤独感
いっぱいになってしまうのだ、ということです。

 子どもだけでなく、大人も 


これは、子ども達ももちろんですが
大人もそうではないのかな、と思います。

幼稚園に行きたくない
学校に行きたくない

お子さんからそう言われた時に、
「こういう風に言ってあげましょう」という情報は
たくさんありますよね。

「行かなくてもいいよ」
と受け止める保護者の方もいるでしょう。
「とりあえず、入口まで行ってみる?」
とスモールステップで提案してみることもあるでしょう。
「お子さんに気持ちをきいてみる」
という選択をする方もいるかもしれません。
「何も言わず、様子をみる」
という選択もありますよね。

お子さんがぐるぐるとしていると同時に
保護者の方もきっと、
お子さんのためにどういう風にすればいいか、と
ぐるぐると考えて
暗闇感と孤独感でもがきながらも
悩みに悩んで、言葉がけをしているのではないかと思います。

 周りからの言葉 


けれど、
お子さんを受け止める・様子をみる、という選択について
「もうちょっとしっかり言った方がいい」
「そういう風にしてるから、そうなっちゃったんだ」
「甘やかしてるんじゃないの」
…etcといった
心ない言葉を言われたことがある方もいるかもしれません。

よかれと思って言う人もいるのでしょうが、
そんなことを言われてしまうとなんともいえない気持ちになりますよね。

「なんでそんなこと言うの?」
と悲しくなったり怒りたくなったり
「これでよかったのだろうか?」
と不安になったり。

 それが今の「最良」


「正しい子育てって?」シリーズでも書きましたが
大切なのは「正しい」かどうかではないのでは、と思います。

お子さんのことを考えに考えてした選択ならば
それがきっと、最良。

うまくいかないこともあるかもしれませんが
そのときに考えられる精一杯のことをしたのだから
また、何かあったときはそのとき、
次の「最良」を考えていけばいいのだと思います。

周りからの言葉に落ちこんで
自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが
聞いているふりをして
「ふーーーん」と流してしまったっていいんです。

「へー」「ほー」「なるほどー」としておいて
言われたことは頭の中でポイっとするときだって
あっていいのでは、と思います。

とはいえ、
いっぱいいっぱいになっているときって
いろんなことが飛んでしまうので
「ふーーーん」が意外に難しいし
落ち込んでしまうことが避けられないのも事実。

そんなときのために
◻︎信頼できる誰かに聞いてもらう
◻︎紙に書きなぐって、ビリビリやぶる
◻︎好きなもの食べる
…etc
「嫌なこと・もやっとすることがあったときにすること」リスト
作っておくのもおすすめします。

 おわりに 


いろんな考え方があるかと思いますが
私は、子どもも大人も
「安心していられる場所・人」があってこそ
頑張ろうと思えたり、自分の力を発揮できるようになるのではと思います。

もし、
「どうやって考えたらいいかわからない」となっている方は
「少しでも、安心して穏やかににこやかに過ごせるにはどうしたらいいかな」
という考え方でみてみると
新しいことがみえてくるかもしれません。