発達検査・知能検査の結果からみえること

こんにちは。
臨床発達心理士のChikaです。

今日は、「発達検査・知能検査ってなんだろう?」の続き。
発達検査や知能検査の結果からみえてくることについて、お伝えしていきます。

 検査からわかること 


前回の記事でもお伝えしましたが、
検査によって、
◻︎言葉の力
◻︎認知の力
◻︎想像する力
…etc
見えてくる項目などは微妙に変わってきます。

そして、言葉の力といっても
☑︎語彙の数(言葉をどれくらい知っているか)
☑︎言葉の理解(言葉の意味を理解する力)
☑︎言葉の使い方(適した場などで使えるか)
など、1つの側面の中にもたくさんの要素が含まれています。

+−?通過・不通過?


結果の表し方は検査の種類によって違いますし
結果のまとめかたも検査者によって変わってきます。

ただ、検査項目を含めたフィードバックの場合は
検査項目の横に
+・−(プラス・マイナス)がついていたり
通過・不通過など、
その項目ができたかどうかの表記されていることが
多いのではないかと思います。

この+・−や通過・不通過は、ざっくりいってしまえば、
「できた・できなかった」
という表現に置き換えられるのですが
この「できた・できなかった」という基準
検査の項目や実施年齢ごとに
・4問中3問できたら+
・この手順で答えられたら+
など細かく定められています。

たとえば、
何かを作ったり描くという課題があったとしたら
◻︎こういう風に作れたら・描けたら+
◻︎これだったら−
のような基準があります。

なので、
たとえ−や不通過という表現だったとしても
0という意味だけではない、ということです。

作る課題が、完成一歩手前だったとしても
お絵描きが、ほぼ描けていたという場合でも
基準によっては
−・不通過となることもあるということです。

項目からみえるたくさんのこと


検査の結果は
発達指数や知能指数といった数値で表されるため
その数字にとらわれがちですが
大切な部分は、
検査項目それぞれの結果までの過程なのではないかと
私は感じています。


積み木を高く積む、といったとき
   ◻︎積むということを理解する力(状況・言葉の理解)
   ◻︎積み木のもち方(微細の力)
   ◻︎積む場所の把握(空間認知の力)
   ◻︎落ちないように、崩れないように積む(力のコントロール)
   ◻︎積み木をおいたときに、手から積み木を手放す(手先・微細の力)
   ◻︎できなかったとき・できたときの表情や反応(社会的参照・他者への意識・課題の理解)
   ◻︎取り組みへの意欲
   ◻︎取り組んでいるときの姿勢(体の姿勢維持)
   ◻︎取り組んでいるときの視線や集中力
など
課題を提示〜課題が終了するまでの間
これだけの力を見ることができます。

たとえ、積み木がうまく積めなくて
結果として−や不通過だったとしても
どこまでができていて
どこがつまずいているのかという部分が
一つの中の課題に隠されているということです。

 結果から日常へ 


検査の項目からお子さんの発達段階や物事の見え方などが見えてくると
普段の生活や園・学校生活でのつまずきの理由や
得意な部分…etc
というところもわかってきます。

検査の結果が全てではありませんが
普段「なぜこういうことをするのだろう?」
と思っていた部分への
ヒントを得られる可能性もあります。

たとえばお絵描きの課題であれば
どこから描き出すか・描き方などの部分から
お子さんの普段の物の捉え方や視覚的な見え方
などが、みえてくることもあります。

そうすることで、
学習支援の手がかりになることもありますし
課題を設定する際に
「少し頑張ったらできそうなこと」や
「ここまで手伝えばあとは自分でできそう」
などといった段階もわかってきます。

点数以外のフィードバックも


発達検査・知能検査を受けた場合は
「知能指数がいくつ(数字)でした」
だけでなく
機会が作れるのであれば
ぜひ検査の詳しいフィードバック
もらってみてください。

そのときは、
点数の低い部分だけでなく点数の高い部分も
しっかり聞いてみるのがおすすめ。

得意な部分で苦手な部分をカバーできている
ということがわかったり
その部分をいかせるものを探しやすくなるからです。

また、WISC-Ⅳ(ウィスク)の検査だと
結果が各項目ごとにグラフで表されますが
その際も、グラフの凸凹がどのようなものなのか
各項目の力のつながりがどうなっているのかを
検査者に聞いてみると
より日常生活へいかせるフィードバックが得られるのではないかと思います。

 おわりに 


今回は
発達検査・知能検査からみえてくることについて
お伝えしました。

検査の結果のフィードバック方法は
検査を受けた目的にもよって
変わってくるかと思います。

また
数値のみを返す・細かく伝えない、
と決めている機関もあります。

検査結果は専門用語も挟まれることが多いため
「はい、はい」
とその場で聞くだけで精一杯だったというお話も
お聞きします。

ですので、
家に帰ってから改めてよく見返してから
「これってどういうことだろう?」という疑問が
でてくる、ということもきっとあるはず。

そのような場合は、
改めて利用した機関に検査に関する面談が可能か
聞いてみてもいいかもしれませんし
もし検査機関以外で相談できる場所が他にもあれば
検査の結果を一緒に見てもらいながら
専門家に相談してみてもいいかもしれません。

C’s Drawer子育て・発達相談の個別相談でも
検査結果に関するご相談も受け付けておりますので
何かありましたらお気軽にご相談ください。

※検査の種類によってはお受けできない場合もあることをご了承くださいませ。


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