「さあ!みんなで遊びましょう!」が苦手

こんにちは。
臨床発達心理士のChikaです。

今日は前回の続き。
集団の輪の中に入らないお子さんの
考えられる理由を
今回もご紹介していきます。

さっきまで楽しく遊んでたのに

プレ幼稚園や幼児教室、児童館のイベントなどで
自由に遊んでいる時間はとっても楽しく遊んでいたのに
プログラムが始まった瞬間
さーーーっとひくお子さんがいます。

走り回ったりする子もいれば
帰りたがったり
お母さんのそばから離れなくなったり。

「さあ!みんなで!」が苦手 

「さあ!みんな集まって〜!」
「手をグーにできるかな?さんはい♪(ぐーちょきぱーの手遊びが始まる)」

こんな感じでスタートする場所も多いと思いますが
実はこの雰囲気が苦手な子がいます。

ついつい
「子どもはみんなこういうのが好き」
って思いがちなのですが
テンション高く
わーー!っと始まることが苦手だったり
不安になってしまう子もいるのです。

何をやっているのか
状況は理解できているけれど
気持ちがついていかない。

そんなタイプ。

選択肢をみせてあげる 


これは
以前人見知りについての記事を書いたときにも載せましたが
集団の輪の中になかなか入れないお子さんも
この絵のように最初は
みんなと同じ空間・時間を共有している
で十分だと思います。

回数を重ねるごとに
知っている手遊びが始まったら
部屋の端にはいるけれど手がなんとなく動いたり
お友達の様子をみて笑顔になっていたり…

そんな姿が少しずつ
みられてくるのではないかな、と思います。

やりたがらず
輪からはずれたところにいたがるお子さんに
「ここで見てるだけでもいいよ」
と声をかけると
ほっとした表情になる子もいます。

♦︎ここで見てるだけでもいい
♦︎やりたくなったら一緒にやればいい
そういう選択肢をお子さんに見せてあげるだけで
お子さんの気持ちが少しだけやわらいだりもします。

「やらされる」雰囲気が苦手 

上記でお伝えしたことと似てはいるのですが
「やらされる」雰囲気が苦手、というお子さんもいます。

自由遊びの時間のように
自分の好きなように遊ぶことができなくて
「これをやりましょう♪」
「次はこれをやりましょう」
となっていく場が苦手な子もいます。

そもそもどんなお子さんも多かれ少なかれ
自分のやりたいようにやりたい
自由に遊びたい

という気持ちがあると思います。

それを表現したり主張しないお子さんもいれば
全力で主張したり拒否するお子さんもいます。

そして
「僕がやりたくないことをやらされるのでは」
と思うお子さんもいたりして
そんなお子さんは
プログラムが始まる雰囲気を
瞬時に察知する姿があったりします。

 さりげなくじわりじわり 

こんなとき、
「やりなさい」と促すと逆効果になってしまうことも。

最初の数回は
自分のやりたいように動き
走り回って終わることもあるかもしれません。

でも、プログラムの中に
「おっ!?」と思うような
好きなものもきっとでてくるはず。

◻︎お絵描き
◻︎電車ごっこ
◻︎運動遊び
◻︎製作
◻︎紙芝居
…etc


《お絵描きのプログラムの時》
お子さんの表情が、ちょっと興味をもったものに変わったら…
①「やってみる?」と控えめに誘ってみる
②お子さんの近くに、紙とクレヨンをもっていく
③その場でまずは楽しむ
④集団の方も気にするようになったら、「電車の絵が書いてあるよー」などと言って
お友達の絵を見に行ったりする

こんな風に
「やらされる」感はあまり見せないようにせず
最初は本人の意思や気持ちの動きを見守りつつ
遊びや集団の輪へ興味がもてるようなきっかけは
示していく。

ここでのポイントは、さりげなく誘うこと
つい、ぐいぐいと誘いたくなるのですが
気がついたら集団の輪の中でお絵描きしてた
くらいの方が
お子さんの気持ちも穏やかな気がします。

 おわりに 

前回・今回と
集団の輪の中に入らないお子さんに考えられる
理由についていくつかご紹介しました。

みんなと一緒に
集団の中に入ってプログラムに参加する

という姿が、なってほしい姿かもしれません。

周りと比べて焦ることもあるでしょうし
もどかしくもなると思います。

「今すぐできるようになる」ということを
求めたくなる気持ちも
わかります。

でも
長い視点で見た時に
今は「こういう場(プログラムのある場所)も楽しい」
という経験を積むことが
今後の幼稚園や集団生活に入っていく時に
大切だったりします。

大人にとっては
その先を求めてしまいがちだけれども
「楽しいという経験を重ねること」
お子さんにとってはとても必要で大切
ということを
時々思い出していただけたらなと思います。

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