Twitterで話題になっている
#あたしおかあさんだから の歌詞。
この歌詞をみて私が思ったのは
しんどくなって相談に来たお母さんたちが
相談場面で語る言葉そのままだということでした。
「お母さんだから」の呪縛
この歌詞の内容に賛同する人も
もしかしたらいるのかもしれませんし
それが悪いといいたいのではありません。
自分の「こうしたい」という思いや
生き方・子育ての軸と合致しているのであれば
いいのだと思います。
でも、
「お母さんだから〜すべき」という呪いにかけられて
日々いきづまってしまっている人にとって
#あたしおかあさんだから の歌詞は
「だから愚痴っちゃダメなんだ。こういうことでしんどくなっちゃってる自分がいけないんだ」という思考に
もっと追い詰めてしまうのではないかと思うのです。
気持ちを消すのではなくどう付き合うか
相談のなかで本当によく聞く言葉は
「お母さんだから、仕方ないですよね」
です。
「お母さんだから頑張らなくちゃ」と思わざるを得ないこともあるでしょうし
そう思ってなんとかふんばることもあるかもしれません。
でも、お母さんだって当然疲れます。
時にはお子さんに対して
人には言えないようなブラックな気持ちや
言葉だってわきあがってくるかもしれません。
ただ、その気持ち自体が悪いことではなくて
そう思わないようにしようとするよりも
そういう気持ちとどう付き合っていくかという方法を見つけていくのが
大切なのではないかと私は考えています。
#あたしおかあさんだけど を発動しよう
嫌になった時、投げ出したくなった時、辛い時…
そんな時のために
・好きなことをする
・誰かに愚痴る
・Twitterにつぶやく
・食べたいものを食べる
・手抜きする…etc
どんなに小さなことでもいいから
自分のためにできること・したいことを
もっておいてほしい。
しんどいときは
「お母さんだから〜すべき」を一度どこかに置いておいて
#あたしおかあさんだけど を発動していいんです。
そして、お母さんたちがそれを発動するには
周りにいる人たちによる「発動OK」の理解や態度がとても大事。
おわりに
「自分を犠牲にするのがいい母親」
という価値観を持つ方もいるとは思うのですが
どうかそれを
「正しいことだ」「正義だ」「これこそ愛情だ」みたいに
押し付けないでほしい。
いろんなお母さん像があって
いろんな子育ての形があっていいはずなのだから。