「正しい」子育てって?⑵

前回の記事はこちら↓

今回も(1)で登場したA子さんのお話から。
A子さんがなぜ辛くなってしまったのかを
考えていきたいと思います。

なぜA子さんは辛くなってしまったの?

A子さんは
「褒めてばかりじゃダメ」という本をみて
「私のやり方と全然違う…」と落ち込み
方法を変えました。
けれど
うまくいかず辛い毎日に…。

ここで着目する点は
「ほめる」「ほめてばかりじゃダメ」という
2つの方法のどちらが正しいか、ではなく
「なぜ、A子さんは辛くなってしまったのか」
ということ。

他にも考えられることとして…

例えばA子さんは
たくさんほめる育児を
自然にしていたのかもしれません。

それを変える、ということは
今まで「自然に」できていたことを
あえて「違う」方法に変える

ということです。

これって、とてもエネルギーを使うので
そのことで疲れてしまって
辛い毎日になった
というのも考えられるかもしれませんよね。

上記以外にも
理由は色々と考えられるかと思いますが
なぜA子さんが辛くなってしまったのか、
なんとなくイメージできましたか?

「合う」「合わない」「心地いい」ってどういうこと?

では次に
「合う」「合わない」「心地いい」
の視点をイメージしやすいように
もう1つ具体的な例で見ていきたいと思います。

ここに
・お出かけするより、家にいる方が好きなBさん
・家にいるより、外に出ていたいCさん

の2人のお母さんがいました。

ある日
ベテランのママ友から
「毎日、外に出かけた方がいいわよ」と
アドバイスが。
そこで実行してみると…

同じアドバイスをされた2人ですが
結果は
Bさんにとっては
疲れて「合わない」アドバイスに
Cさんにとっては
楽しくなり「合う」アドバイスに
なりました。

もちろん
違う結果になることもあるかもしれませんが
この2人の例からわかることは

どんなに一般的に
おすすめされている方法だったとしても
受け止める人によって
全く違う結果になる可能性がある

ということです。

ですので
実際の子育てや生活の中で大切になってくるのが

「正しい」かどうかよりも
「合う」かどうかという視点

になるのです。

色々な方法を試すということ

「合わない」方法を試してはいけない
とお伝えしたいわけではありません。
むしろ試してみることで
「合わない」と思っていた方法が
「合う」ことだってあるかもしれないからです。
これは
色々な方法を「知っていて」
試してみて初めてわかることでもあります。

では次回は
「正しい」方法かどうかに振り回されず
「合う」「合わない」を見つけた時に
「引き出し」につめていく方法などについて
書いていきたいと思います。

⑶はこちら↓