集団の輪の中に入らず走り回っていて心配です

こんばんは。
臨床発達心理士のChikaです。

今日はこんなお悩みから。

Cさん

2歳3ヶ月の息子。
5月から幼児教室やプレ幼稚園に行き始めたのですが
集団の中に入らずに走り回っています。
私はずっと追いかけっぱなしです。
この先の集団生活が大丈夫なのかな?と不安になります。

集団の場で
お子さんが活動に参加しない姿を見ると
不安になりますよね。
同年齢のお子さんが集まる場所であれば
比べる対象がいることもあり
お母さんの気持ちもモヤモヤするかもしれません。

お子さんが集団の場に参加せずにいる理由は
いくつか考えられますが
今回は、隠れた困り感の可能性について
お伝えしたいと思います。

 集団の場でのプログラム 

プレ幼稚園や幼児教室は
内容も規模も様々な形態で行われています。

その中でも
児童館のお集まりのようなスタイルで
プログラムが展開していく場所が多いと思います。


《あるプレ幼稚園のプログラム》
①みんなが集まるまで自由遊び
②集まって時間になったら、手遊びや母子遊び
③その日のテーマ遊び(製作や運動遊びなど)
④お茶タイム
⑤おわりの集まり
⑥さようなら
…といった流れ。

こうやって文字にしてしまえば
プログラムは一目瞭然。
でも
実際の場面では
切り替えがこんなにはっきりとは
みえないことがほとんどだと思います。

わーー!っと遊んでいる中で
どんどん場面が展開していく場合もあったりします。

 お子さんの心の動き 

初めてプログラムのある集団の場所にいった
お子さんの心の中はこんな感じかもしれません。

《プレ幼稚園到着〜自由遊び》

ここは何するところ?
あ!おもちゃがある〜!
遊ぶところなんだね。

《プログラム始まり〜手遊び・母子遊び・運動》

あれ?なんでもうお片づけなの?
おしまい?帰る?
ん?大きな声でお話しする大人がでてきた
お座りするの?どこに?
お名前はーい!してる…
もうおもちゃで遊べないのかなあ
あれ?今度は立つの?
走っていいのーー!

《テーマ遊び》

あれ、急におしまいになっちゃった。
もう走っちゃダメってママは言うけど
走っちゃえー!
あ!クレヨンでてきた!
今度は何するの?

…続く

 お子さんの「困り感」

お子さんの心の中、なんとなく伝わったでしょうか?

初めてのこういった場を体験する時、
お子さんにとっては
♦︎次はなに?
♦︎え?今はなに?
の繰り返し。

集団の輪の中になかなか入らず
走り回ったり
自分の好きなことをしようとするお子さんの中には
もしかしたら
「今、何をしているのかがよくわからない」
という状態で
わからなくて不安だから
・ぐるぐる走るしかない
・わかるもので遊ぼうとする
ということも考えられます。

集団での、ごちゃっとした遊びの場面は
今何をしているかがとても見えにくいため
状況をつかむのが苦手なお子さんにとっては
ちょっぴり困る場面なのです。

 視覚的なわかりやすさ 

でも、たとえば
目の前に紙とクレヨンがでてきて
机や椅子も登場すると
さっきまで走り回っていた姿はどこへやら
すっとプログラムに参加し始めるお子さんもいます。

ここからみえることは
・やること
・場所
などが視覚的に分かりやすく示された状態になったため
お子さん自身が「今はお絵描き!」と
場面が理解しやすくなり
不安な気持ちがやわらぎ
集団の場に参加しやすくなったという可能性。

 それぞれのペースがある 

初めての時は
ずっとぐるぐると走り回っていたお子さんも
回数を重ねるごとに
テーマ遊びの時は参加するようになったり
いつもおこなう手遊びの時は真似っこしてみたり
といった姿が見えてくることがあります。

ただ、こういう姿が見えてくるペースは
お子さんそれぞれ。
何回参加したらこうなる、ということではありません。

以前お伝えした人見知りのお子さんの場合もそうですが
お子さんの苦手・困り感のポイントを
探っていきながら
集団のプログラムの場面の中で
楽しめる場面を少しずつ増やしていくことが大切です。

 おわりに 

今回は
プログラムの流れがわかりにくい、という理由から
集団の輪の中に入れていない可能性について
お伝えしました。

一つの視点として
みなさんの頭の片隅にしまっておいていただけると
嬉しいです。

次回は、また別の可能性について
お伝えしていきます。

 お知らせ 

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