何もされてないのに手が出る(対応編)

今回は
「何もされてないのに、手が出る(対応編)」です。
前回の「理由編」はこちら

 どうすればいいの?


前回
お子さんの行動の考えられる理由について
お伝えしましたが
今回は
そこでどういう風にすればいいか
という部分について。

ポイントとしては
◻︎お子さんの気持ちも代弁するような言葉かけ
◻︎「手がでる」に代わるいい行動・言葉を具体的に
この2つ。

 言葉がけ・具体的な方法の提示 


お子さんの行動に理由があるとはいえ
痛いこと・危ないことをしっかり伝えることも
やっぱり大切。

ですので、まずは
「ドン!ってしないよ。痛い痛いだよ。」
「ごめんねしようね。」
といったように伝えてください。

ただ、注意するだけで終わってしまうのではなく
もしかしたらこうだったのかな?と思う
お子さんの気持ちを代弁するような言葉がけも
セットで言ってもらえたらいいなと思います。

……♦︎たとえば♦︎……


お友達が近づいてきた瞬間に、
どん!と突き飛ばしそうになったら
(つきとばしてしまったら)
「ちょっとびっくりしちゃったのかな」
とお子さんの気持ちを代弁してあげてみてください。


おもちゃを抱えて「嫌ー!」といいながら
手が出るようであれば
「一緒にあそぼうってきてくれたんだよ。」と
相手のお子さんが近づいてきた理由を
わかりやすくお話をして
「とられるかも」
という気持ちを安心させてあげてもいいかもしれません。


「一緒に遊びたい」という気持ちの表現として
手がでているようであれば
「一緒に遊びたいんだよね。あそぼうだね」と
なんと言えばいいかを、言って見せてあげみてください。
「こうやってしたら、お友達はびっくりしないで遊んでくれるよ」と
肩を優しくトントンとする
など具体的な「手を出す」以外の行動
見せて教えてあげるのも1つです。

 いったん離れるも大事 


「いい行動」としての
具体的な行動や言動を見せてあげた上で
それでもダメなときだってもちろんあると思うので
そういうときは、それ以上そうならないように
「そういった場面を回避する」
という方法をとることも
ときには必要です。

本人なりの気持ちがおさまらなさそうであれば
「じゃあ、あとでまた遊ぼうにしようか」と言って
一度少し離れた場所に移動することをおすすめします。

また、相手の表情や気持ちを理解するのが苦手だったり
暗黙の了解のような、見えにくい相手の状況を
察知するのが苦手なお子さんの場合、
相手の大きな反応がみたくて
手が出てしまうお子さんも中にはいます。

その場合、
相手や周りが大きく反応すればするほど
その反応をもっと見たくて
繰り返してしまう場合があります。

そこで無理に
「仲良く遊ぶの!」
「ごめんなさいってしなさい!」
としすぎてしまうと
もっと手が出てしまうことになります。

それよりは
保護者の方と一緒に「ごめんね」をして
たとえ、その時
お子さんが「ごめんね」を言えなかったとしても
一緒にした風だったとしても、
今はひとまずOKとして
その場から離れてもいいと思います。

「ごめんね」の引き出し 


もしかしたら
「ごめんねができない子になってしまうのでは?」
と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、
今は保護者の方が「ごめんね」を一緒にして
その場を経験したり見ていくことだけでも
たとえ本人ができないときがあっても
大丈夫。

今はお子さんの
「ごめんねする」という経験の引き出しの中身
詰めている時期だと思ってみてください。

お子さんの気持ちが育ってきて
言葉も育ってきて
少しずつ気持ちのコントロールができるようになってきたときに
その引き出しの中身を
自分で出していけるようになっていくときがきます。

 おわりに 


今回は、お子さんがお友達に手が出たときに
具体的にどういう関わりをしたらいいかについて
お伝えしました。

毎回、全部は難しいと思いますが
元気なときや思い出したときに
試してみてくださいね。

次回は「傾向編」について
お伝えします。

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