優しく「おしまい」って言ってるのに、ぎゃー!ってなります

前回に引き続き、
公園帰りの「やだやだ」への対応について。

Aさんは色々と試行錯誤していたのですが
新たなお悩みが出現しているようです。

Aさん

最近「もうすぐおわり」って言うだけで
ぎゃー!ってなったりするんです。
怒らないで、優しく言ってるんですけどね…。
優しく言ってもダメな時ってどうすればいいんでしょうか。

前回声かけのタイミングについてお伝えしましたが
声かけの「内容」もポイントになってきます。

 POINT②声かけの「内容」

お子さんが「いや!」「やだ!」となっている理由の1つとして
遊びの途中だったのに突然の「おわり」がきたから
という理由を
前回は説明しましたが
実は他にも考えられることがあります。

考えられる理由は色々ありますが
今回は
「おわり」という言葉に敏感になっている
という可能性についてピックアップしてみます。

「おわり」を別の言葉に変換する

Aさんのお悩みのように
お母さんが優しい声色で促しているのにも関わらず
「おわり」「おしまい」という言葉を聞いただけで
癇癪になったり「ヤダヤダヤダ」となったりするとき。

お子さんは「おわり」「おしまい」という言葉に
敏感に反応するようになっている可能性も。

もし「おわり」という言葉にひっかかっていそうなのであれば
別の言葉に置き換えて
促してあげるといいかもしれません。


「公園はおしまい。帰ろう」

「次は車、見に行こう!」
「あの道にお花、あるかな?」…etc
公園の外で 且つ 帰り道にあるもので
お子さんが好きだったり
イメージしやすいもので促す

という作戦。
ここで1つだけ気をつけて欲しいのが
たとえば「消防車見れるかも!」など
見れるかどうか曖昧なもので促してしまうと
「消防車が見れるまで帰らない」という
新しい壁が出現する可能性もあります。
ですので
「確実にあるもの」で促してあげることを
おすすめします。


「もうおしまいだからお片づけしなさい」

♦︎「どっちが、この箱の中にたくさんいれられるかな?ヨーイドン!」
と言いながら、お片づけボックスに
一緒にどんどんおもちゃを入れてみたり。
♦︎「終点でーす。車庫に入りまーす。」
と言いながら、電車を片付けてみたり。

最終的には
「おわり」「おしまい」という状況は
同じなのですが
どのような言葉で促していくかで
お子さんの気持ちが変わったりもします。

「ちょっとだけ先」を意識する


おそらく多くの方が実践しているであろう
「お家に帰ったらこれをしよう」という言葉。

「うん!やる!」と応じてくれることもあれば
効果がないときもあるかもしれません。

それはもしかしたら、お子さんにとって
「お家に帰ったら」が
とても先のことに感じていることも考えられます。

そういうときは
お子さんにとってイメージしやすい
ちょっとだけ先のことを意識して
声かけしてみてくださいね。

  おわりに  


今回のポイントは
お子さんがイメージしやすく
先の見通しがもちやすくなるような言葉・内容

してみること。

余裕があれば、公園に向かうまでの道で
どんなものにお子さんが興味を示しているのか
見てみるのもおすすめです。

次回は
どうにもこうにもならなくなった時の対応について
お伝えします。