ひっくり返って泣いて暴れてどうしようもない時。

前回まで
公園からなかなか帰れない…というお悩みについて
♦︎声かけのタイミング
♦︎声かけの「内容」
とお伝えしてきましたが
今回は
「もうどうしようもない時」についてです。

Aさん

何をいっても、何をしても
ひっくり返って泣いて暴れて
どうしようもなくなるときもあって…
結局抱きかかえて無理やり家に帰っています。
こんな対応でいいんでしょうか。

ひっくり返って癇癪になって
もうどうしようもない時。
あると思います。

いろんな作戦を試して
お子さんの気持ちに寄り添って
「あと何回」も応じて、全部全部やったけど
どうしようもない時。

泣きたくなりますよね。
お母さんが泣きたいよー!ってなりますよね。

 POINT③場面を切り替える


こういう状況になっているとき
お母さんが「どうしたらいいかわからない」
となっているのと同じように
お子さん自身も
「どうすればいいかわからない」という状況になっています。

最初は単純に「帰りたくない」だった。
だけど
泣いてたらどんどんわけがわからなくなってきて
もっと遊びたいんだか、帰りたくないんだか
悲しいんだか、なんだかもう
お母さんが言ってることもよくわからなくなってきて
「わーーん!もう!全部やだよー!」
と泣いて暴れるしかなくなっているのです。

こういう時、どうすればいいかというと…

その場から離れる

とにかく公園から出ましょう。
力技になるかもしれません。
もう、かついでいくしかないかもしれません。
自転車でずーっと泣いているかもしれません。
ヘルメットをかぶせようとするものなら
全力でバタバタされるかもしれません。
ちょっと大変です。

ちょっとというか
かなり大変だと思います。

ここまでお読みになって
え?結局そうなるの?
って思ったかもしれません。
無理やり抱きかかえて帰るって
なんだかモヤモヤしますよね。

でも、Aさんのいっていた
「無理やり抱きかかえて帰る」という方法で
いいのです。


それは
お子さんがどうしようもなくなった時
効果的なのが
「場面ごと(環境ごと)切り替える」
という方法だからです。

大人が場面の切り替えのお手伝い


当然ながら、お子さんはまだ
「どうやったら気持ちを切り替えられるか」ということまでは
考えることができません。

気持ちを切り替えて
スムーズに終わりにできるのが理想ではありますが
いつもそうはいかないのが現実。

なのでそういう時は
「場面」まるごと切り替えましょう。

公園からでる。
お家に帰るなら、帰る。

「強制送還みたいになっちゃうんです…」と
悪いことしちゃってるんじゃないかって
思う方もいるかと思いますが
いいんです。

いろんなことを試して
寄り添って声かけして
それでもどうしようもなくなっちゃったときは
強制送還で
場面をまるっと切り替える。

これも、れっきとした1つの方法です。

  おわりに  


なんとかかんとかお家に帰ってこれて
お子さんもやっと落ち着いたら…
自分をねぎらってあげてください。

「今日は自分よく頑張った!!!」
とご自身をほめたたえてあげてください。

ものすごい勢いで怒っちゃったとしても
お子さんと一緒に泣いちゃったとしても
「なんだかんだ、今日は頑張った。よく乗り切った!えらい!私!」
って
ご自身をねぎらうことを忘れずに。

→次回は「受け止める」についてお伝えします。